今井雅宏の無料コラム

2017.10.14 更新

<重賞データ分析コーナー>
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
 前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!

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秋華賞データ分析


編;先週の土曜、強烈なのが連続で炸裂しましたね~。万馬券の1点目的中が2本でした。まずは東京6Rで、予想上位3頭が3着以内独占だったので、3連複18470円が1点目的中ですね。続いて勝負レースだった京都メインの平城京Sで10番人気の本命タガノヴェリテが勝って、対抗の3番人気テンザワールドが2着だったので、馬単24910円の万馬券がやはりズバリ1点目的中ですね。

今;あのレースは単勝も美味しかったよね。3830円も付いたんだよ。

編;休み明けで馬体が減ってたのは少し気になりましたが。

今;あれは去勢明けだから大丈夫。去勢明けはだいたい8キロくらい減るから、4キロ減だとむしろ増えていた感覚に近い。まぁ、去勢明けだけに状態が読み切れないんで、「発汗等なければ」とポイントでは書いたけどね。状態さえ普通なら、休み明けで混戦の内枠+昇級戦というのは、ハーツクライ産駒のツボだから。道悪も向くタイプだし。

編;なるほど、そういうことで馬体重には言及がなかったんですね。発汗の話が出てくると、いつもは「発汗伴う大幅増減注意」という解説なので、あれ?馬体重はよいのかなと思いましたが。

今;本当に去勢明けで危ないのは覇気が無い状態なんだけど、「覇気に注意」ではいくら何でも抽象的だから(笑)。分かりやすい現象として、逆にテンションが上がったときのパターンにしておいたんだけどね。天候が読みにくいときはダートの方が当てやすいことも多い。高速で内が極端に有利なときと、内が泥んこ過ぎて外が伸びるときがあるから、そこには注意だけどね。土曜は読み通りイン有利の高速馬場だったから、内の馬群を割れる差し馬が有利になったんで良かった。日曜は案外違ったけど。まぁ、何れにせよ当たるときは3点以内になりやすいから、そこを多めに買った方が良いよ。
 芝は内から乾いていくという読みで、土曜からそうなると踏んでたけど、違ったね。結局外がよく伸びた。開幕でインの芝がまだ生えそろっている分、逆に外の方が早く乾いたのか・・・。芝で次第に乾いていくタイプの馬場は設定が微妙だよ。あと、もう1つの万馬券のレースが面白かったよ。

編;短縮3頭で決まった6Rですね。

今;2,3着の人気薄が逆ショッカー、1着の人気馬はショッカーだったかな。ああいう分かりやすいのを、逆ショッカーは狙う方がよいよ。

編;逆ショッカー指数も良かったですし。

今;今、種牡馬辞典に取りかかりはじめたところだから、それに即して、逆ショッカー向きの種牡馬の話もしたいけど、ちょっと今週は体調悪くて詳しい解説はまた来週以降だね。ところで、重賞は先週もまたS君の方のリアルスティールが勝っちゃったね~。

編;ええ、本命が連勝ということで調子に乗って。今週も本命がズバッと勝って貰おうかと(笑)。

今;僕のマカヒキは内に入っちゃった。よく考えれば内田だから、あの騎乗があったね。揉まれ弱いことは知ってるだろうから、当然直線は外に出すだろうと決めつけちゃってたけど、インに出したから脚を余しちゃった。

編;あの脚なら、外に出してたら来てたでしょう。

今;あれが内田の騎乗スタイルだし、それに合わない馬に乗ったのを選択したミスだったよ。

編;で秋華賞ですが、昨年は本命のヴィヴロスが勝ちましたし、得意の2歳戦で期待してます!ということで昨年ですが、紫苑S2着後の3番人気ヴィブロスが来ました。紫苑Sは昨年から重賞になって早速来たわけですが、やはり少し状況が変わりましたかね?

今;そうだね。レベルが上がって、勝ち負け出来る馬の出走が増えるのは間違いないだろう。ただ、それと同時にレベルが高くなることによるストレスの増加も注意しなければいけない。ヴィブロスが来たということは、出走馬のレベルアップがストレスの増加分よりも、やや上回ったという感じではあったけどね。

編;その辺のところをより詳しく教えて下さい。

今;新潟開催時も含めると、紫苑S連対馬は17頭中2頭が来ている。そのうち当日3番人気以内の馬は3頭しかいなくて、うち2頭は昨年の馬だから、そもそも実力のある馬の出走がほとんどなかったので来ないのも仕方ないという側面はあった。ただ、当日1番人気になった馬は消えている。つまり、昨年のビッシュだね。同馬は紫苑Sを0.4秒千切って勝っていて、しかも2走前はオークスで3着に好走。蓄積ストレス、直近の疲労がともにあったということになる。重賞にレベルアップしたから、当然有力馬の出走が増えて来る確率も上がるわけだけど、そのぶんストレスも増大するというところのさじ加減、バランスによる落としどころが全てということになるね。

編;そういえば、昨年もここの解説でそんな話をして、実際、今井さんは予想でもヴィブロスの方を本命にして当てたんでしたよね?

今;そうだったね。ヴィブロスの場合は3番人気2着だからそれほど頑張ったというほどでもないし、2走前は弱い相手の500万で、3走前は3月のレースだから。中期ストレスに関してはほぼゼロ。フリーな状態だった。ちなみにもう1頭の来た馬も、2走前は500万で、3走前は5月だった。また紫苑Sは1番人気で2着だから力を出し切ったわけでもなかった。もちろん、いつもいうように2走前が500万である必要も、3走前が5月以前である必要も無くて、それまでの蓄積ストレスがあるかどうかということになる。前走0.4秒ビッシュに千切られたヴィブロスが、今回はビッシュに0.8秒差も付けて勝ったのは、そういうことでしかないからね。適性とか展開とかそういったことでは、これだけの差が短期間についちゃうことは考えられないから。それがストレスの恐ろしさであり、Mが指す競馬ということの全てだよ。それ以上でもそれ以下でもない話だった。

編;2着のパールコードは、紫苑S5着馬でした。

今;紫苑S3~5着馬は9頭中1頭が3着以内、つまりこの馬だけだね。これが紫苑Sが重賞になったことによる地殻変動だろう。重賞にレベルアップしたことで、凡走してストレスを薄めた馬の巻返し確率が上がったということになる。ただ、そもそもそれまでの出走馬は全て7番人気以下の人気薄だったので、8頭しかサンプルがなければ、確率的に来ないのも普通なわけで、果たして不利なステップだったかをデータ的に判断するのも難しかったけどね。まぁ、人気馬の出走がなかったこと自体が、そもそも質の変化を意味しているわけだけど。パールコードは2走前に重賞で連対して、前走人気を裏切ってストレスが薄れたというMの基本形ではあった。

編;3着のカイザーバルはローズS3着後の8番人気でした。

今;1800mになってからのローズS3~5着馬は、22頭中6頭が3着以内。来た6頭中5頭が前走3角5番手以内。ある程度勝ちに動いて連を外した馬がベター。ただ6頭全て今回は2角で5番手以降にいた。つまり相手強化の激戦で少し後ろに回るMの基本ショックを施してくる馬が理想ということだね。ローズS自体が外回りで単調なレース質になりやすいこともあるから。ただまぁ、先行して4着に来た馬もいるから、位置取り系のデータはいつも言うように、2つのレースが一般的なペース関係になったときということで、絶対的な話ではない。唯一前走6番手以降だった馬は10番手だった。10番手といっても18頭立てだからそれほど後方ということもないし、2走前はオークス、3走前は桜花賞と、多頭数のGⅠを中団で競馬していたから機動力が無かったわけでもない。総合すると、差すことも出来るタイプで、機動力も見せていた馬が一番期待値が高いということだね。
 あと2走前が1着だった馬は7頭中4頭と率が上がる。しかも7番人気の人気薄も2頭来ているよ。ある程度勢いがある馬は面白い。2走前が6着と9着の馬も来ているから、勝っていなくても気にすることはないけど、勢いのある馬はより注意ということにデータ的にはなっているね。

編;では15年です。この年は、ローズS2着の1番人気ミッキークイーンが来ました。

今;ローズS連対馬は19頭中11頭が3着以内。2走前がオークスだった馬だと、12頭中8頭が3着以内と率が上がる。休養を挟んでいるぶん、蓄積疲労が前走の連対以外は少ないのと、2400m、1800mと違った距離を使ってきているのもストレス面では有利だ。特にオークスで4着以内なら10頭中8頭が3着以内に来ている。来なかった2頭は今回1角で16番手と15番手だった。15番手以降だった馬はこの2頭だけだから、注文付けて後方から乗りそうな馬や、出遅れ癖がある馬だとリスクは高い。といっても2頭とも4着だから、流れが向けばということではあったけど。2走前がオークスでなかった馬だと7頭中3頭が来ている。来た3頭の2走前は桜花賞と古馬相手の重賞クイーンSと未勝利戦。3歳相手や条件戦といった普通の馬の方が怪しいけど、サンプルが少ないし、4着に来た馬もいるから、致命傷でもないかな。鮮度、刺激があった方が面白いという程度でみておくと良いだろう。そもそも来なかった4頭中3頭は今回3角12番手以降で、もう1頭は逃げていたからね。極端な脚質だから嵌まらないときは仕方ない面もあるし。相手強化で追走に手を焼きそうなタイプ、ステップの馬は、若干期待値が下がるというように考えるのがベターだろう。

編;2着のクイーンズリングはローズS5着後の5番人気でした。さっき見たやつですね。

今;そうだね。ローズSで5番手とある程度勝ちに動いて連を外して、相手強化で後ろに回る位置取りショックという、一番来やすい形を取った。この馬がローズS3~5着で2走前に惨敗でも来た例の少ない馬だね。そのぶん余計に、前走5番手から、今回14番手という、大幅な位置取りショックを掛けたのはポイントだろう。好位から競馬をしていたら、3着もなかったかもだよ。

編;3着のマキシムドパリは500万勝ち後の8番人気でした。ただ500万からの馬は登録がありませんね。

今;鮮度があって、その取捨が面白いのにね。仕方ないか。

(続く)

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